メンタルで社会不適合者になりましたが、動物たちのお世話をしながら日々もがいて生きている様を投稿しています。

日常

いつしかワイは口を閉ざすようになった

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前回に引き続き、口数少ないBOYだった頃のお話です。

まあ今でも口数は多くないわけですけども。

ちなみに前回の記事はこちらですね。

そう言えば昔から口に出して言わない子でした

 

 

 

夕焼けの子どもたち

 

ワイには姉が2人います。

男はワイと父親の2人、女性は姉と母親を合わせて3人だったためか、我が家では女性の意見の方が強かったように思います。

ちなみに小学校の頃からいっぬがいましたが、いっぬもメスでした。

 

 

目に見える力の差

女の子は言葉を覚えるのも早いし、肉体的にも精神的にも男の子に比べて成長が早いと聞きます。

さらに、姉ともなれば年齢的にもワイより確実に成長しているわけですから、ワイが戦いを挑んでも勝てる道理はありません。

そして小学校に上がる頃には完全に人間としてのポテンシャルの違いを見せつけられていました。

 

姉たちは二人ともクラスで学級委員とかになっちゃうタイプの人でした。

勉強もでき、音楽もでき、次女はスポーツもできました。

長女は平均的に能力が高いタイプで、次女はさらにいくつか突出した才能を持っているタイプでした。

次男次女はスター選手になりやすいとか社長になりやすいとかいう話を聞きますが、なんかうなずけるような感じがします。。。

 

それにひきかえ、ワイは学級委員になんてなったことはありませんし、勉強も出来ませんし、スポーツは好きでしたが通知表で5なんてとったことはありません。

なにをやっても勝っているものがありませんでした。

ちなみに学級委員になったことはありませんでしたが、飼育委員の委員長にはなってましたね、へへへ、誰でも良かったからですけどね、へへへ。

 

 



 

 

次女との関係

次女とは歳が近かったということもあり、よく遊んだりしていました。

(幼稚園から小学校ぐらいまでですけど)

結構2歳違いの兄弟を持つご家庭が多いようで、姉のクラスメイトの弟や妹がワイのクラスメイトだったり、という人が何人かいて4人で遊ぶというようなこともありました。

 

さらにこの次女、突出した才能を持っているタイプと前述しましたが、クリエイティブな能力がとんでもなかったのです。

忘れもしない小学校の夏休み、ワイの夏休みの宿題の中に、「工作で何かつくれ」というお題がありました。

何かって言っても何を作ったものか、というかどうやって作ったものか、全く思い浮かばず悩んでいたため、次女に助けを乞うて一緒に作ってもらうことにしました。

 

当時、ワイと次女の2人が協力してハムスターのお世話をしていました。

2人で、デパートにあるペットショップまで自転車をこいで行き、当時1匹1000円だったゴールデンハムスターを2匹買って育てていたのです。

ちなみに2匹はオスとメスで、繁殖しないように別々のケージでお世話していたのですが、掃除の際に同じダンボールに避難させている最中に励んだようで、とんでもない量の子孫を産んでしまったために我が家で一大騒動が起きたのですが、それはまた別の機会にお話したいと思います。

 

話が脱線しましたが、ハムスターを飼っていたので、そのハムスターをモチーフに工作をすることにしたのです。

正直、今のワイがハムスターをモチーフに工作しろと言われても何も作れないわけですが、次女の支援で作り上げてしまいました。

というかぶっちゃけ次女がほぼ全て作り上げてしまいました。(ワイの夏休みの宿題を!)

 

匠の手によって作られた作品は、『ハムスターの飼育風景』でした。

ハムスターはフェルト(?)を何色か混ぜて丸めたものを楕円形にして、ゴールデンハムスターが丸まっているように見せていました。

ケージはそこら辺にある空き箱のフタを取り、箱の先端にいくつか穴を開け、ケージの金網を模して紐を通して作りました。(ちなみに紐を通したのは最後です)

ハムスターはワラなどを寝床に敷いたりするのですが、少しでも節約するためにワラなどは買ったことがなく、新聞紙をビリビリに破いて敷いていました。

新聞紙はオシッコの吸水性もいいですし、重ねれば断熱性も非常に高いのでハムさんたちも喜んで家の素材にしていました。

そんなわけで、そのスタイル通りに箱の中にも破いた新聞紙を散りばめます。

新聞紙がトンでしまわない様に、床面に木工用ボンドを塗っておいて、カサカサ動くけど飛んだり落ちたりしないようになっています。

エサ箱は厚紙を丸めてそれっぽくし、エサには本物のひまわりのタネを使用しました。

ひまわりの種は主食として買ってあったので腐るほどありましたからね。

それを例によって木工用ボンドをかけて固定します。

(木工用ボンドのいいところは透明になることですね!)

さらに厚紙でハムスター御用達の永遠に回っていられる丸いやつを作って、木工用ボンドで貼り付ければ完成です。

土台が箱なので、箱のフタをしめて、持ち運び用に紐をつければ学校に持っていくのも楽ちんです。

 

これを作り上げた次女を見て当時のワイは

 

 

『なんなんだこいつは・・・』

 

 

という化け物じみた力の差を見せつけられた人のような心境になったのを覚えています。

ですが、その作品は学校でかなり高い評価を受け、ワイが絶賛されたわけですが、ワイは木工用ボンドを塗っただけ、なんてことは口がさけても言えませんでした。

 

 

 



 

 

 

長女との関係

そんなわけで次女とはそこそこ有効的な関係だったと言えますが、長女と遊んだ記憶はあまりありませんでした。

年齢が離れていることもあったのでしょう。

 

しかし、口喧嘩をすることは本当に多かったです。

なにかある度に口喧嘩になり、泣かされていました。

もうボッコボコにされてますからね、言葉で。

年齢という積み重ねてきたものと、女の子の成長の速度、そしてそもそもの地頭の違い、全てにおいてワイは劣っていたので、勝てるわけがありません。

そんな負け戦のせいなのか、もともとソリが合わなかったのか、長女とは完全に仲が悪かったです。

 

そんな2人を見て親たちは

 

 

「どうせもっと大きくなったら力ではお姉ちゃんは勝てなくなるんだから」

 

 

と、決まり文句のように敗戦したワイを慰めたものです。

しかし、いつしかワイは気がついたのです。

 

 

『いつか腕力で勝てるようになるかもしれないけど、もし腕力を使ってケンカして勝ったら親たちは確実にワイをボッコボコにするじゃないか・・・!?』

 

 

え、なにその負け確定宣告・・・。

口喧嘩だから親はある程度放置していますが、殴ったりしようものなら確実により大きな暴力が迫ってきます。

男兄弟ならまだ別かもしれないんですけどね。

 

 

そんな絶望的な真実を前に、いつしかワイはケンカの火種を見つけても何も言わないようになっていきました。

口では勝てず、力は事実上使えず、翼をもがれた鳥状態です。

 

 

そして長女との溝は深まりました。

お互い成長していき、ケンカをするようなことはなくなりましたが、そもそも会話をすることもなくなりました。

必要があって会話をする時は、わかり易いほどの怪訝な態度をとっていました。

 

 



 

 

そしていつしか

時は流れて、みな高校生だったり大学生だったりになった頃には、ワイは家でほとんど声を発することはなくなっていました。

小学校の頃はよく話していた次女ともほとんど話さなくなっていました。

ケンカをするようなこともなく、ただ話すことがないから話さない、という感じです。

仲のいい兄弟の話を聞いたりすると「異世界の話かな?」と思う程度には違和感がありました。

 

 

いつしかワイは

そして、さらに時が流れると、姉たちは結婚し、子供が産まれました。

ワイは叔父さんになってしまったわけです。

各姉たちは時より子どもたちを連れて来ますが、甥っ子も姪っ子もなぜかワイにも仲良くしてくれています。

一緒に遊んでくれますしね。

甥っ子、姪っ子を通して、姉たちと話す機会もちょこちょこできました。

あの頃、口を閉ざしていったワイは、その子供たちによって口を開くことになったわけです。

まあさらに時が流れて甥っ子、姪っ子が大きくなったら話しても遊んでもくれないのにお年玉だけはハンターのように狙ってくるようになるんでしょうけどね・・・。

 

あと、ワイだけ結婚もしていないし(当然)子供もいないというのは、親族各所からのプレッシャーがすごかったりしますが、なんか結婚しなくていいような風潮になる革命起きないかなぁ。。。

 

しかばね一葉

 







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