ワイは今、電車通勤をしておりまする。
これは人生ではじめての経験です。
もちろん1日とか短期的な電車通勤などはありましたけどね。
毎日同じ電車に乗って出勤とかは初めてです。
そもそも電車が苦手ですし、通勤ラッシュとか本当に絶対にいやでした。
そんなワイがこれまた人生初の定期券(ICカード)を持っているのです。
変われば変わるもんだなぁ。
まあ幸いなことに、ワイの乗る駅は始発駅なので座れはします。
そのあとかなり混んだりするので、数分間はストレスが溜まりますが、座れるというのは大きいアドバンテージですね。
そんなある日の通勤時、いつものように座って身体を小さく折りたたみ、スマホを操作して一人の世界に篭っていました。
できればノイズキャンセリングヘッドホンをつけてしまいたいのですが、降りる駅のアナウンスが聞こえないのがこわいのでつけたことはありません。
帰りなら良さそうですけどね。
終点なんで。
さてそんなある日のこと、その日はいつもより人が多い気がしました。
学校が始まって大学生とかも増えたのでしょうかね。
若めの女性たちが会話をしながら電車内に入ってきました。
すると、そこにはいない友達の話に花を咲かせていました。
その話の中では、女ともだちがクズ男と付き合っていて、仕事にもいけない、お金も貰えない、家からも一人ではだしてもらえない、DVを受けている、というような内容の話を大きめの声で話していました。
はい、この時、朝8時半です。
この手の話は夜だろ、と。
朝からなんて話をでかい声でしてるんだと。
聞きたくなくても聞こえてしまうでしょうがと。
そんなことを思っていると、ふと気が付きました。
視線をずらして窓から外を見ると、降りたことがない駅名がそこにありました。
完全にテンパりました。
もしすぐに降りて、実はまだ着いてないだけだったらどうしよう、とか、でも降りてすぐ引き返さないと遅刻してしまう、とか。
頭の中でぐるぐるしました。
でも多分顔はいつもどおりの顔だったと思います。
こういう時、あんまり顔に出ないようなので。
それでも内心は焦りまくっているので、超早足で人の間をすり抜け、なんとかギリギリでその駅で降りることに成功しました。
まあそれで降りれなかったら超恥ずかしいことになっていたでしょうね。
そんなわけで、ひと駅分降り損ねたみたいです。
時間的には、すぐ引き返せばおそらくギリギリ遅刻しないぐらいの時間でした。
ポーカーフェイスのまま、内心では『あわわわわ』となっていました。
地下鉄なので、普通に考えて、前の駅に戻りたければ、降りた場所を数歩進んだ眼の前の乗り場で乗ればいいのです。
でもその時のワイはテンパっていたので改札の手前まで行き、気がついて引き返して同じホームに戻って来ました。
そして何事もなかったかのような顔で逆行きの電車に乗り込み、今度こそ本来の降りる駅でおりました。
改札を出て、そこからはダッシュでした。
運動不足の中年なので本気ダッシュは数秒しか続かないので、50%ぐらいの力のダッシュです。
それでもあるいて10分ぐらいの距離なので、ずっとは走れません。
歩いては走り、歩いては走りで、なんとかオフィスにたどり着きました。
エレベーターが全然来なくて階段を走って登ろうかとも考えましたが、10階以上の階なのでさすがにそれは理性が止めました。
はい、そんなこんなでなんとか数分前には着くことが出来ました。
電車通勤の恐ろしさを体験した気がしました。
完全自転車通勤なら力の限りペダルをこいで、ひとり弱虫ペダルを開催してなんとかしたりできます。
自動車通勤なら高速道路を使ったりして、なんとかできたりすると思います。
でも電車は自分の力では速度を変えたりすることができません。
そんな部分が電車のコワイところのひとつだと思います。
まだ人生初の電車通勤を初めて数日ですが、ふくらはぎから贅肉がなくなり始めています。。。
しかばね一葉