寒くなると古傷が痛みませんか?
幾多の戦いを乗り越えてきた戦士のみなさんなら古傷のひとつやふたつありますでしょう?
そんな痛みをみなさんはどうやって対処しているのかなぁと気になってツイッターで質問をしてみました。
磁気治療器ってホントに効くの?
まずはテレビCMなどでもよく見かける磁気治療器です。
ピップエレキバンとかは一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ということで質問です。
【質問投票】
エレキバンやマグネループなどの磁気製品の効果はいかがですか?— しかばね一葉@しかばねTLブートキャンプ (@skbn_leaf) 2017年11月9日
使ったことがない人が最多数なのはおいといて、効果なしがダントツで多いですね。
次に判断不能と続きます。
効果がないと感じるか、効いてるかどうか違いがよくわからない、という人が多いみたいですね。
ピップエレキバンはワイも使ったことがありますが、正直な所、よくわかりませんでした。
磁気が弱かったのかもしれませんね。
そもそも磁気治療器ってなんなん?
ピップエレキバンとかは物心ついた頃から世に出回っていて、磁力でなんかいい感じになって治るやつという印象しかありませんでした。
でもよくよく考えると、これって代替医療とか疑似医療のジャンルに属するんじゃなかろうか、と思いはじめました。
だって病院でピップエレキバン出てきませんし。
ということで、ウィキってみました。
磁気治療器
磁気治療器(じきちりょうき)は、磁力線を使用した医療機器。
直流磁気治療器
直流磁気治療器は磁気ネックレスなど直流磁気を使用した治療器である。
ネックレスのほか、ブレスレット、絆創膏や下着に粒状の強力永久磁石を内蔵して、その磁気の力で疾病の予防、改善、治療の役に立てることを意図している。
通常は装身具や下着類似の形状の保持部分に高強度の磁力線を発する永久磁石が通常複数個、埋め込まれており、使用者の体表面近くに常時接することになる。磁力の強度はさまざまだが、たとえば大手の商品では一粒が80-180ミリテスラ(800-1,800ガウス)を内蔵する強力磁石が数個から数十個含まれている。
直流磁気治療器の仕組みと効果に関する説明例としては「磁力が血液中のイオンを増やし、イオンが神経に働きかけることでマッサージ効果が発生する」というものなどがある。
直流磁気治療器では一定の磁気の強さがなければ効果はないと考えられており、中川恭一による研究によれば、70ミリテスラの磁気ネックレスと130ミリテスラの磁気ネックレスでは有効率にほとんど差は見られなかったが、20ミリテスラ(200ガウス)になると有効率が非常に低くなったと報告されている
ウィキペディアなので、内容の期待値をそれほど高く考えない方がいいと思いますが、
・磁力によって血液中のイオンが増える
・増えたイオンが神経をほぐしてくれる
・直流と交流がある
・市販の製品はだいたい直流で、一定の磁気の強さがないと効果が得られない
というところがまとめでしょうか。
なんでも売ってるアマゾンさんで、ピップエレキバンの一番強力なやつを探してみたところこれが見つかりました。
「MAX200」ってなんかパチンコの出玉みたいですね。。。
ピップエレキバンはいろんな種類が販売されていますが、このMAX200が一番磁力が強いようで、
この数字は「200ミリテスラ(2000ガウス)」を表しているようです。
ウィキペディアの記事によれば70〜130ミリテスラでは違いがほぼないとのことですが、200ミリテスラならさすがに効果があるんでしょうか。
気になるところですね。
お灸はどうだろう?
続いて、お灸です。
お灸はワイのじいちゃんが使っているのをみたことがあります。
たしかせんねん灸というやつだったと思います。
自分で患部に貼って、お灸の先端に火をつけるんですよ。
【質問投票】
お灸の効果はいかがですか?— しかばね一葉@しかばねTLブートキャンプ (@skbn_leaf) 2017年11月9日
磁器製品と同じく未経験の方が圧倒的にに多いのですが、違うのは効果なしを選んだ人の少なさですね。
ワイ自身はお灸を使用したことがないのでわからないのですが、熱がある分効果の判定もし易いのでしょうか。
一度試してみたいところですね。
お灸をすえる・・・のお灸
悪さをした人に対して「お灸をすえる」とか言いますよね。
これは効く(説教に効果がある)からということなのか、お灸での治療がツライものだからなのか、どっちなんでしょうね。
こちらもウィキってみました。
灸
灸(きゅう、やいと)は, 経穴(つぼ)と呼ばれる特定の部位に対し温熱刺激を与えることによって生理状態を変化させ、疾病を治癒すると考えられている伝統的な代替医療、民間療法である。
中国医学、モンゴル医学、チベット医学などで行われる。
もぐさを皮膚に乗せて火を点ける方法が標準とされるが、種々の灸法が存在する。
日本では医師以外の者が灸を業として行う場合は灸師免許が必要である。
灸を据える
子供などを強く叱る意味の言葉として『灸を据える』『やいとを据える』という言葉があったが、家庭での灸が行われなくなったため、あまり聞かれなくなった。
言葉の通り指頭大の灸を四肢や背部、臀部などに据えて我慢をさせるしつけであるが、これにより「灸はやけどが残るほど熱いもの」というイメージが定着することとなった。
また灸の医療としての価値が損なわれる言葉でもあった。
作用
自律神経などに作用して、内分泌に影響を与えることが確認されており、局所の火傷から出る加熱蛋白体(ヒストトキシン)は、血中に吸収され、各種幼弱白血球が増加して免疫機能が亢進することが認められている。
・増血作用 – 灸をすることで赤血球を増やし、血流を良くする
・止血作用 – 灸をすることで血小板の働きを良くし、治癒の促進を促す。
・強心作用 – 灸をすることで白血球を増やし、外敵から防御する。
お灸も代替医療というカテゴライズのようですが、日本ではお灸を患者さんに施術するに灸師免許という免許が必要なのですね。
ほねつぎや按摩さんのようなところの施術師さんなら持っているんでしょうか。
自分で市販のせんねん灸とかを使うのは別に問題ないってことでいいのかな?
「お灸をすえる」のはツライから、の方でしたね。
やっぱそうとう熱いんですねぇ。
作用の欄がこれまた小難しいですね。
温めるから患部の血流が良くなる、とかそういうのを予想していたのですが、自律神経に作用したり、
あえて火傷を作ることで免疫作用を促すような目的があるようです。
お灸は東洋医学ということもあり、施術したからこれがこうなる、というような単純なものではない感じがしますね・・・。
あ、一応アマゾンさんにせんねん灸があるのでリンク貼っておきますね。
一番難易度高そうな鍼治療
最後に質問したのが、鍼(針・ハリ)治療についてです。
これはさすがに自分でセルフ治療するのは無理でしょう。
専門の免許を持っている施術師さんにやってもらう必要があります。
【質問投票】
鍼(針・ハリ)治療の効果はいかがですか?— しかばね一葉@しかばねTLブートキャンプ (@skbn_leaf) 2017年11月9日
結果としては、お灸と似たような結果でしたが効果を感じた人が若干お灸より多かったですね。
やはり専門性が高い分、効果も高いのでしょうか。
マンガや映画でも出て来る鍼使い
マンガとかでも攻撃にハリを使って来る東洋キャラがいたりしますよね。
ハリで刺されると身体が動かなくなったりするような。
映画とかでも自分でハリをさしてキズを早く治すような描写があったりします。
主に思い当たるのはスティーブン・セガールですね。
ということで、例によってウィキります。
鍼
鍼(はり、英: Acupuncture)もしくは鍼治療(はりちりょう)とは、身体の特定の点を刺激するために専用の鍼を生体に刺入または接触する治療法である。
中国医学等の古典的な理論に基づいており、中国・日本・韓国でそれぞれ発達した。このうち韓国が特に鍼を重視し、「一鍼二灸三薬」と言われている。
中国医学では、経穴を刺激することで経絡として知られる道を通る「気」の流れの異常を正すとされる。
科学的調査では「気」、「経絡」、「経穴」、といった中国医学の概念に組織学的あるいは生理学的相互関係は見出されておらず、一部の現代の施術者は中国医学的手法に基づかない鍼療法を使用している。現在、日本において鍼を業として行えるのは、医師および国家資格であるはり師の免許を持つ人である。
欧米では代替医療、医療類似行為に分類されている。特定の症状に対する鍼治療の適用はアメリカ国立衛生研究所やイギリスの国民保健サービス、世界保健機関、アメリカ国立補完代替医療センターによって認められている。
しかしながら、懐疑論者は様々な保健管理機関による鍼の承認に対して、ひどく軽率であり鍼の有効性に関する異論あるいは反論を含んいでないとして批判している。
鍼治療はクリーン・ニードル・テクニック (CNT) を用いて施術した場合には一般的に安全であり、深刻な副作用の危険性は非常に低い。
作用
鍼の作用には交感神経活動の抑制、すなわち交感神経バイアスの関与。鍼刺激で筋の硬さが緩むとともに筋交感神経活動の抑制が筋の過緊張の緩和に関与し筋血液量が増加する。
なお、マイクロニューログラムによる筋交感神経活動の観察では、鍼刺激は筋交感神経活動を抑制する。
また、鍼刺激によりCGRP(キカルシトニン遺伝子関連ペプチド)が感覚神経末端から放出され、筋肉の血管を拡張させる。
上記の作用機序などにより多くの生理反応が起きる。
・調整作用(整腸作用) – 組織、器官に一定の刺激を与え、その機能を回復させる。
・鎮静作用 – 疼痛や痙攣のような異常に機能が亢進している疾患に対して行う。刺激した場所の組織を活性化する。鍼の補法(足りない気を補う)で用いる
・興奮作用 – 知覚鈍麻、消失あるいは運動麻痺のような神経機能減弱、内臓諸器官の機能減退に対して興奮させる。刺激した場所の組織を低下させる。鍼の瀉法(余分な気を抜く)で用いる
・誘導作用 – 血管に影響を及ぼして充血を起こして患部の血流を調節する。
・患部誘導法(患部誘導作用) – 患部に鍼を打つことで打った部位の血管を拡張させ患部に血液を集める
・健部誘導法(健部誘導作用) – 健部に鍼を打つことで打った部位に炎症部などの集まった血液を健部に集める
反射作用 – 痛みや温度で刺激して、反射の機転を利用して治療を行う
その他の作用
・転調作用 – 自律神経失調症、アレルギー体質などの体質改善で用いる。
・消炎作用 – 白血球を増加させて患部に遊走させたり、リンパ系を賦活させることで病的な滲出物の吸収を促進
・免疫作用 – 白血球を増加させて、免疫機能を高める。
・防衛作用 – 白血球を増加させたり、免疫系(網内系)を賦活させたりする。
はい、難し過ぎます。
鍼なんて東洋医学の最たるようなものなので、難しいのは当然なんでしょうけどね。
日本では当然免許がないと施術できないようです。
作用については、当然といえば当然ですが、指す場所によって効果が違うようです。
簡単に言うとツボを押して治療するののすごい版でしょうか。
作用と効能が多岐に渡る分、専門性が高く、人体を熟知していないと施術するのは困難なようです。
経絡とかも関係してくるようなので、本当に覚えることが多そうです。
ただその分、効果はあるようなので十分安心と信頼をおける施術者にやってもらいたいところですね。
さすがに鍼はアマゾンさんでも売ってないだろう、と思ったらありました。
本当になんでもありますね。
でもこれはさすがに素人が適当にやるのはリスクが高すぎるのでやめて置いた方がいいと思います。
歳を重ねるごとに身体のガタが来はじめて、痛みとうまく付き合って行かなくてはいけなくなりますね。
しっかりした医院での治療、民間療法、代替医療、治療方法はたくさんありますが、自分に合った効果のある方法を選びたいものですね。
ペインクリニックなんてジャンルもあるようですしね。
お大事にしてください。
しかばね一葉