少し時間が経ってしまいましたが、10年弱程勤めさせて頂いた会社を退職することとなりました。
今ではどこに出しても恥ずかしい感じのニートです!
前から予感はしていた?
そもそも僕が鬱を発病してからもう3年以上経っていて、その間3ヶ月程度の休職を3度程していました。
だましだましやってきていた感じです。
そこへきてまた最近鬱の波が来ていました。
医師との相談の元、既に処方されていた抗鬱剤と安定剤と睡眠薬から、抗鬱剤の量を少し増やすことで様子を見る方針を開始していたところでした。
すでに有給休暇なんてものはなく、欠勤も何日かしてしまっている状態でした。
もう会社に、メンバーに、お客さんに、迷惑をかけることなんて出来ませんし、したくもありませんでした。
唐突に現れた躁の顔
抗鬱薬を増薬してから薬1週間ほど経った土曜日のことでした。
食事も済ませ、夜の薬も飲み、軽くスマホのゲームとTwitterをしていつものように睡眠剤を飲んで部屋の明かりを消しました。
時間がだいたい12時頃。
しかし、目をつぶって待ってもなかなか眠気がきません。
僕の飲んでいるのはマイスリーという睡眠剤ですが、自分の場合はだいたい30分ぐらいすると効いてくる感じが始まります。
ですが、その日は全く効いてくる気配がなく、1時間以上が経過しました。
本当はよくないのですが、2錠目のマイスリーを飲む事にしました。
それから同じように目をつぶって待ちましたがやはり眠れません。
布団の中でゴロゴロすること1時間程度、結局眠れたのは3時を過ぎた頃でした。
ハッと目が覚めました。
窓の方を見ると空が明るくなっていました。
時間がだいたい5時すぎ。
マイスリーは超短期型の睡眠薬なので、マイスリーの効果が切れたと同時に目が覚めたといったところでしょう。
さすがにまだ時間としても早いですし、睡眠時間としても少ないので再度入眠するべく目を閉じました。
眠れません。
それどころかそわそわしてじっとしてすらいられなくなってきました。
いてもたってもいられず、僕は部屋を飛び出しました。
部屋着(寝間着)のままで玄関の真ん中にあった靴をはき、家を飛び出しました。
どこかへ行こうとしたわけではありません。
ただただじっとしていられなかったんです。
走りました。町内を。何度も何度も。
そもそも僕は体力はないほうで、しかも運動不足ということもあり、50メートルも走れば息があがります。
なぜあの時はあんなに走れたのか今でもわかりません。
また、僕は外に出る時と部屋着は完全に分けています。部屋着で外出なんてありえないことです。そして、運動用の服とスニーカーもありました。ですが、それをタンスから、靴箱から取り出すのさえ時間が惜しかったのでしょう。
そして一通り走った後に帰宅しました。ですが、それでも落ち着きません。
買い溜め用の即席麺がないことが気になった僕は、車に乗って24時間やっているスーパーへ買い物へ行き、帰ってきました。
そして、これはあとから振り返ってわかったことですが、僕は車を運転する時は眼鏡をかけて運転します。
運転しているとき、「あれ〜? なんか見づらいよな〜。片目で運転した方がいいじゃん」という事を考えた事を覚えています。
本当に恐ろしいことをしました。
それから数日間の振り返りのような鬱
そして躁状態の波はその後も続き、終わった頃には振り替えしのように鬱の波がきました。会社へも行けない日が続きました。
そしてメンタルクリニックへの受診の日、医師にあったことをすべて話ました。
医師曰く、「三環系抗うつ薬は躁状態に転じ易い」とのことでした。
それを踏まえて抗鬱剤のアモキサンを減らしてデパケンというてんかんや躁状態を抑える薬を投与する方針に変更されることになりました。
そして突然の通知
薬の方針を変更してから数日は副作用の眠気や頭痛に多少悩まされたものの、激しい感情の起伏も少なく良い状態であると感じていました。
そしてある月曜日、上司からの呼び出しを受けました。
上司との面談の内容は至極当然の内容で、既に有給を使い切っており、休んだ分は欠勤扱いになっていること。最初の発病から2年以上が経っているが未だ回復の目処が経っていない。そんな休みがちの社員を案件にアサインするのは難しい。
といった内容のものでした。僕も絶対大丈夫です! 休みません! とはどうしても言えない状態でした。
その上司は本当に良い方で、短時間勤務やアルバイトのような形での契約を画策して下さったようですが、結局それも上には通らず、退職する運びとなりました。
クヨクヨしていてもしかたない
正直に言えば泣きました。色んな思いが頭を、心をかけめぐりました。
10年近く勤めた会社です。そのコミュニティーにいられないこと、自分の不甲斐なさ、迷惑をかけてしまった、これからどうすればいいのか、そんな思いでぐちゃぐちゃです。
とはいえ、まだやらなくてはいけないことだらけです。
再度会社という組織に属すのか、個人という道をとるのか、年金生活で生きていくのか、考える事、出来る事、やる事、山積みです。