タッチ切れ問題で修理に出していた愛機「Xperia Z3Compact(SO-02G)」が帰って来てくれました。
よかったよかった。
修理にあたって問題のハードウェアの交換はもちろん、OSも初期化されてしまいました。
そのため、各種アプリの入れなおしだったり設定類などなど、元の状態に戻すのに結構手間がかかりました。
おおかた戻せたかなぁというところで思い出しました。
そう、『テザリング』です。
docomo印のAndroidすべてかどうかはわかりませんが、とりあえずこの「Xperia Z3Compact(SO-02G)」ではデフォルト状態ではdocomoの純正SIMを刺してないとテザリングができません。
僕はMVNOであるFreetelのSIM(俗にいう格安SIMですね)をこれに装着して使っています。
なので、設定画面のテザリングボタンをポチッと押してもこんな感じのダイアログが表示されてOFFられます。
めんどくさいですね。
正直、同じ端末でこの設定をもう3回ぐらいやってるんですが、その度にググるのも疲れます。
ということでもうする事がないことを祈りつつ記事にしておこうと思います。
格安SIMでもテザリング出来るように設定しよう
設定ですが、そんなに難しくありません。
わかる人なら本当に簡単。
コマンドラインにアレルギーがある人には難しい。
そんなレベルかなと。
Androidの改造とかでよく聞く『ROOT化』も必要ないですしね。
ただし、設定するためにパソコンは必要ですよ。
ちなみに今回はデスクトップのWindowsマシンが調子悪くて立ち上がらないので、Macさんで行いますよ。
あ、当然ですが、この記事を参考にして頂くのは全く問題ありませんが、成功を確約するものではありません。
また、この作業を行う場合は自己責任でお願いします。
僕には保証をして上げるようなお金がないですからね。
Android端末側の下準備
これからAndroidさんの設定をパソコンからいじるにあたって、『USBデバッグモード』というのをONにしておく必要があります。
読んで字のごとく、USBで接続した端末からデバッグを行うモードに移行出来るようにする設定です。
この項目は基本は隠しになっているのですが、以下の手順で表示することができます。
『設定』を開いてグリグリっと1番下までスクロールして『端末情報』をタップします。
『端末情報』の1番下までグリグリっとスクロールして『ビルド番号』を見つけて下さい。
見つけたら『ビルド番号』を一心不乱にタップします。
すると「やめてくれ! わかった、お前を開発者と認めよう!」と言ってきます。
すでに開発者と認められているとこんな感じで表示されます。
『設定』に戻ると『開発者向けオプション』が増えていると思います。
『開発者向けオプション』をタップし、画面中央付近にある『USBデバッグ』という項目をONにします。
すると『ほ、本当によいのか勇者よ』と聞いてくるのでクールに『OK』をタップします。
はい、Android側はこれで準備OKです。
Android SDKをインストール
パソコン側では、『Android SDK』を使用します。
これはAndroidでアプリを作成したりするためのものですが、今回はその中のあるツールを使いたいだけなので、必要最低限のものだけをダウンロードしてきます。
ダウンロード元はこちらのサイト。
『Android Studio Android の公式 IDE』
こんな感じのサイトですね。
ページを下の方までスクロールしていくと、『コマンドラインツールのみ入手する』という項目が出てきます。
この中の各環境のパッケージを入手します。
僕は今回はMacなのでこれですね。
ダウンロードしようとすると、こんな感じで利用規約が出てくるので、熟読してチェックを入れてダウンロードボタンを押しましょう。
はい、そんな感じでダウンロード出来たらこんなZIPファイルがあるので解凍すると、こんなフォルダが出てきます。
この解凍した『android-sdk-macosx』をアプリケーションディレクトリにぶち込みましょう。
その後、このフォルダの『tools』配下にある「android」を起動します。
この時の注意点ですが、ダブルクリックで起動してしまうと、怒られることがあります。
こんな感じで。
なので、しっかり右クリック的なやつでメニューを開いて、『開く』をしましょう。
するとちゃんと開けますね。
無事開けると、『Android SDK Manager』が起動します。
全部インストールする必要はないので、『Android SDK Platform-tools』だけにチェックを入れ、『install 1 package…』をクリックします。
次の画面ではインストールするパッケージを選択して『Accept』を選択して『install』ボタンを押下します。
するとゴニョゴニョとインストールが始まります。
なんか終わった感じがしたら『Close』ボタンを押下しましょう。
Androidに設定を投入
これでやっと準備は終わりです。
Android端末とパソコン(Mac)をUSBで接続しましょう。
接続したらAndroid端末側のロックは解除しておいた方がいいかもしれません。
あと接続設定はMTP(メディア転送プロトコル)あたりにしておくのがオヌヌメ。
次はターミナルソフトを起動しましょう。
先ほどダウンロードしたSDKをちゃんとアプリケーションフォルダに配置していれば、こんな感じでいけると思います。
手順はこんな感じですね。
- 設定するためのプログラム、『adb』のあるディレクトリに移動します。※ここではすでに移動済みです。
- 『./adb shell』と打って『adb』を起動します。これでUSB接続しているSO-02Gの設定操作が可能になりました。
- 『settings put global tether_dun_required 0』と打ちます。
- 『exit』と打ちSO-02Gの設定操作を終わります。
これでエラーも出ずにテザリングが出来るようになっているはずです。
もちろん、USBテザリングもWi-FiテザリングもBluetoothテザリングも可能になるはずです。
Xperia Z3 でも可能でした 追記:2017/04/10
Xperia Z3(SO-01g)でもこの手順でテザリングが可能にできました。
機種依存がありそうなコマンドもありませんでしたしね。
ただし、くれぐれも自己責任で行ってくださいね!
しかばね一葉