かかりつけの動物病院さんで『犬を飼うにあたって年間通して必要なこと』がまとめられた紙をもらったので、それをさらに簡単にざっとまとめてみました。
大きく分けて5つ
大きく分けて以下の5つを気をつける必要があります。
①狂犬病ワクチンの接種
②伝染病ワクチンの接種
③フィラリア症予防
④ノミ・ダニ予防
⑤便の検査
ここからは少し掘り下げて説明をしていきます。
①狂犬病ワクチンの接種
よく聞く病気ですよね、狂犬病。
名前だけ聞くと、『犬が凶暴になる病気』のように思えますが、そういうわけではなく伝染病の一種です。
狂犬病のウイルスを持った犬に噛まれることで、人にも感染する人畜共通感染病というものです。
犬が噛んで感染するので噛む犬は狂犬だろう、という意味ではあってるかもしれませせんね。。。
狂犬病はよく聞く名前なので軽視してしまう人も多いですが、かなり恐い病気です。
人間が感染した場合、致死率も比較的高く、最悪で死に至るケースもあります。
狂犬病のワクチン接種(予防注射)は、法律で年1回受けるように義務付けられています。
生まれたばかりの犬の場合は、生後91日を過ぎた後1ヶ月以内に1回目の接種をする必要があります。
この1回目の接種が終わったら、飼っている区の保健所に『犬を飼いました』という登録申請をする必要があります。
これをしておかないと迷子になったりした時色々と大変なことになったりします。
ちなみにこの登録申請をすると、翌年から4月ごろに狂犬病予防接種のお知らせハガキが保健所から届くようになります。
予防接種が終わると『狂犬病注射済証』が動物病院から貰えます。
届いたハガキとこの証明証を保健所に持って行って、その年の予防接種が完了したことを証明することになります。
めんどくさいですね。
区によっては、大きい公園などで一斉に予防接種をしてくれたりするので、そこは確認して手間の少ない方法で行うのがよいでしょう。
②伝染病ワクチンの接種
狂犬病も伝染病の一種ですが、犬が感染する伝染病は狂犬病だけではありません。
こちらは法律上の義務付けはありませんが、犬自身のためにも飼い主のためにも予防接種を受けておく方がよいでしょう。
ワクチンの種類は動物病院によって異なるとは思いますが、何種類かを混合したワクチンにしているところが多いと思います。
何回も注射を打つのもかわいそうですしね。
これによって予防が出来る病気は以下のようなものがあります。
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパー
- 犬感染性肝炎
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
- 犬アデノウイルス2型感染症(犬感染性喉頭気管炎)
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ感染症
予防接種を受ける時期は、子犬と成犬によって若干ことなります。
子犬
やはり生まれたばかりの子犬は色んな伝染病にも感染し易いものです。
生後3ヶ月ぐらいの時期に1〜2回の接種をして、しっかりと抗体をつくっておくのがよいでしょう。
成犬(1歳〜)
成犬となってからは年1回の定期的な予防接種で問題ありません。
ちなみにワクチンの予防接種は体力を使うようで、体調が悪いような時には打つことができません。
③犬フィラリア症予防
フィラリアもよく耳にする犬の病気ですね。
心臓や肺動脈に白いそうめん状の寄生虫が寄生することで様々な障害が起こります。
これも最悪の場合、死に至るものです。
予防方法としては大きく分けて3種類あります。
飲み薬
1ヶ月に1回お薬を服用するタイプで、お薬もおやつのように味があるものに加工されているのでお手軽です。
注射薬
1回の注射によって約1年間予防が出来ます。1年に1回で済むのでラクで良いですね。
スポット剤
1ヶ月に1回、首筋の皮膚に滴下することで皮膚から薬剤を吸収させて予防する方法です。痛みもなくストレスも少ないでしょう。
予防の時期としては、夏前から秋頃までになります。
これは感染源が蚊であることが大きいですね。
とはいえ感染してからでは遅いので、早めに予防するのがよいでしょう。
④ノミ・ダニ予防
ノミやダニはよく聞きますが、犬に寄生した場合、皮膚疾患や消化器、血液の病気にも発展することがあります。
捨て犬等の場合は既にノミやダニに寄生されている可能性がありますので、急いで駆除をしてあげる必要があります。
予防方法としては大きく分けて2種類あります。
飲み薬
1ヶ月に1回お薬を服用するタイプで、お薬もおやつのように味があるものに加工されているのでお手軽です。
スポット剤
1ヶ月に1回、首筋の皮膚に滴下することで皮膚から薬剤を吸収させて予防する方法です。痛みもなくストレスも少ないでしょう。
ノミは基本的に室内の環境であれば年中繁殖が出来るので、常に部屋をキレイに保つことも予防のひとつですね。
⑤便の検査
人間と同じように、便の検査も非常に大切です。
特に飼い始めた時には必ずしておいた方がよいでしょう。
この検査はやはり人間と同じで、お腹の中の寄生虫などの検査になります。
寄生虫に寄生されていると、嘔吐や下痢、栄養失調や貧血を起こしたりすることがあります。
以上になります。
良い愛犬との生活を!