前回までのはれはけは・・・
ということで、図書館に久しぶりに行くも、思わぬ苦戦を強いられて撤退するか陣を立て直すかを考えるところまでが前回のお話でした。
今回の後編は、それを考えつつ図書館に来たもうひとつの理由を解決するところのお話です。
貸出カードを再発行してもらおう
その日図書館に来た理由のひとつに、貸出カードの再発行をしてもらうというものがありました。
去年の11月だか12月だかに初めてカードを作って本を借りたのですが、恥ずかしながらその日の内にそのカードを落としてしまったのです。
ポケット財布に入れておけばそんなことにはならなかったのですが、本を受け取る時に手が塞がらないようにささっとポケットに入れてしまったようなのです。
そしておそらく自転車をこいで帰っている途中でポケットから落ちてしまったのでしょう。
家に帰ってからカードケースに入れ直そうと探してみるも見当たらず・・・。
その後、休館日に本を返しに行って以来タイミングがなくて来ていなかったので今回再発行してしまおうと思い立ったのです。
窓口にいこう
図書館のホームページで
Q.貸出券を紛失してしまいました。再発行してもらえますか?
A.ご利用の図書館の窓口にお申し出ください。
「個人貸出券紛失届出書」と「個人貸出登録申込書」をお渡ししますので、必要事項をご記入の上、氏名と住所が確認できるものを添えて窓口にお出しください。
という紛失した時の再発行の手順を確認してあります。
念のため、貸出カードの申込書が置いてあるカウンターをウロウロして紛失届が置いていないかも見てみましたが、置いてありませんでした。
仕方ないので、ホームページにあったように窓口に直接行ってみることにしました。
ちょうど窓口には誰も座っておらず、その横の辺りに職員の男性が立って他の作業をしているようだったので、その方に声をかけてみました。
「」は実際に声に出ている言葉、『』は脳内で思っている言葉です。
ワイ「貸出カードを無くしてしまったので、再発行をお願いしたいんですが・・・」
男性職員「再発行・・・うーん、それはすぐ見つかりそうですか?」
ワイ『?? すぐに見つかりそうか? どういうことだ??』
ワイ「いや、たぶん見つからないと思いますが・・・」
男性職員「(紙を出して)もし見つかりそうなら、今日はこの1日だけ貸し出すための用紙に記入してもらえばいいんですけど」
ワイ『あ、これはカードを忘れた人とかに書いてもらうやつだな』
ワイ「いや、どこかで落として家にはないので再発行して欲しいんですが」
男性職員「・・・じゃあまずシステムで検索してみますんで、名前と生年月日をここに書いて下さいね」
ワイ「はい(カキカキ)」
言われた通りに書いた紙を渡しました。
男性職員「(カタカタ)うーん、落とし物の報告は来てませんね。貸出カードは5年ぐらいは使って貰えるようなカードなんですよ、えーと、作ってもらったのが11月だから・・・まだこの間で超短期間なんですよね。新しいカードを作っても前のカードが出てきてまたそのカードを使ったりする人もいたりするんで出来れば見つけてそれを使って欲しいんですけど」
ワイ『イラッ)短期間って言ってももう3ヶ月以上前じゃんか・・・ようするにめんどくさいから出来れば再発行をさせたくないんだな・・・』
ワイ「いや、作ってもらった日の帰り道でどこかに落としてしまったみたいなので家にはなかったんですよ、なので申し訳ないんですが再発行でお願いします」
男性職員「ふー、ではこちらの紛失届と新規の申込書に記載して、身分証明書の三点セットを合わせて2番の窓口に持ってきてください」
ワイ「2番・・・わかりました」
そして振り返って申請用紙を書くカウンターに向かった一瞬の出来事でした。
男性職員「はー、俺ここの(窓口)担当じゃないんだけどなー(笑)」
ワイ『イラッ)仮にそうだとしてもそれは利用者には関係ない話だし、担当じゃないなら担当者に引き継げば良い事! そのセリフをどうしても吐きたいなら吐けばいいけどせめて利用者の聞こえないところで言うべきことだろ!』
変な顔になりながら用紙に必要事項を書いて免許証と合わせて2番の窓口に持って行くと、先ほどとは違う女性の方が対応してくれました。
事務的な処理をすること2〜3分程度。
なんの問題もなく発行してもらえました。
もし仮に先ほどの男性が言うように前のカードが出てきてそれを使おうとしたとしても、その時はそのカードはおそらく使えない状態になっているので、その旨を伝えて作り直せば良い話です。
全部合わせても5分もかからないことでしょう。
もしカードの発行にかかる費用を懸念しているなら、このカードの原価がおかしいです。
ペラペラのカードで、特殊なことは一切ありません。
バーコードさえ読み込めればよい程度の大量に作られたものです。
思い返してみてもあの男性の対応は不思議でなりません。
今日は嫌なことがあったから虫の居所が悪かったのでしょうか、それとも毎日毎日変な利用者とかの対応に疲れてしまったんでしょうか。
窓口業務も大変ですね。。。
敗走・・・
そんなこんなで、貸出カードは再発行してもらえましたが、一悶着あったので(と自分が思っているだけかもしれませんが)、そこからさらに使わせてもらう机の変更を言い出す気力もなくなっていました。
ワイ『もう疲れた・・・帰ろう・・・』
とぼとぼと上着を置いてあった机に戻り、上着を着ながら隣に座った人の風体をこの時初めて見ました。
ワイ『あー、なんかそんな感じだと思った・・・』
具体的に表現するのは控えますが、なんか想像していた通りの人でした。
さらにとぼとぼと自転車の置いてある駐輪場まで歩いた所で気が付きました。
ワイ『あー! 机を使わせてもらう時に渡されたカードを机に置いたままだー!』
はい、返すのを忘れていました。
おそらくそれ以降の時間でパソコン用のスペースが混み合うことはないですし、閉館時の点検や見回りの時に職員さんが気づくだろうとは思うのですが、そのカードを渡してくれた職員さんや、カードを再発行してくれた職員さんに手間を増やさせてしまうのも後味が悪い、ということで返しに戻りました。
机に戻ると、隣に座っていた男性がビクッっとなっていました。
おそらく『この人まだいたのかよ!?』とかそんな感じだったのでしょう。
バツが悪いのを我慢しながらも窓口にカードを返すと、女性職員さんから
『おつかれさまでした』
という言葉をいただき、少しだけ嫌な気分がましになりました。
しかばね一葉