Twitterではちょこちょこお話していますが、我が家にはお猫がいらっしゃいます。
種類で言えばサバトラになるそうです。
こんな感じですね。
肝不全の発覚と治療の開始
基本的に家で生活している家猫なので、ご飯は一応朝昼晩とあげてはいるのですが、ガバガバ食べるようなことはなく好きな時にちょこちょこ食べるような感じでした。
それがいつごろからかほとんどご飯を食べなくなってきました。
さらに食べたご飯も吐いてしまうことが多々ありました。
猫草を食べて毛玉を吐くことはこれまでもありましたが、どうも調子がよくなさそうです。
まさかの肝不全
そんなわけで、かかりつけの動物病院に診てもらいに行きました。
状況を伝えて触診をした後、お腹の毛をバリカンで刈られてCT検査を受けました。
その結果・・・
肝不全でした!
もうほどんど肝臓が機能しておらず、脱水の症状も起こしているとのことでした。
人間であれば、人工透析などを行わなくてはならないような状態です。
そして始まる治療生活
栄養と水分の補給のための点滴を毎日行うことが決定しました。
それとは別に、飲み薬での投薬治療も行うことになりました。
人間であれば薬を注射で投与することも出来るようなのですが、猫の場合は飲み薬で投与するしかないそうです。
ちなみに我が家のお猫はお薬を飲むのが本当に苦手です。
錠剤は勿論飲み込んでくれませんし、液状は飲んでくれません。
注射器状のアレで口の中にダイレクトで入れても吐き戻してしまいます。
結果として粉状態の薬を投薬していますが、ご飯の中に混ぜ込んでだましだまし投薬しています。
そもそも肝不全ですし、薬も思うように飲んでくれないということもあり、
「あと数ヶ月保つかどうか・・・」
というような話でした。
しかし、まだ若い猫だからなのかそもそもしぶといのか、病院側の予想を裏切って元気になっていきました。
そして何週間か毎日動物病院に通ったところで先生から
「毎日点滴はしてもらわなくてはいけないのですが、毎日通って頂くのは大変じゃないですか? 人によっては飼い主さんがご自宅でご自身で点滴をしているところもあるのですが」
というお話がありました。
病院が休みの日も特別に診て頂いてたので、病院側も出来ればそうして欲しいというのが本音でしょう。
ウチとしても毎日通うのは時間的にも金銭的にも辛いので、自宅で点滴を行うことになりました。
自宅での点滴に向けた練習開始
僕は昔、にんにく注射の成分にプラスしてあれやこれやをプラスした『カクテル点滴』を1〜2ヶ月に1回打ってた時期がありました。
ということで打たれるのは慣れてましたが、当然医療行為なので打ったことなんてありません。
そういうわけで、1週間ほど医師のレクチャーを受けながら練習をさせて貰いました。
猫の点滴を行う場合、普通に行う方法と、管のようなものを予め首から背中辺りに差し込んでおいて点滴の際にその管にハリを刺すという方法があるとのことでした。
当然後者の方は施術がラクなのですが、差し込んで定着させるまでに半日ほどかかることと、猫自身が嫌がって管を取ってしまうことがあるとのことでした。
我が家のお猫は首輪ですら取ろうとするので、後者は無理というかすぐにとってしまって逆に手間が増える可能性があるので却下されました。
そんなわけで医師や看護師さんがやるように普通に指す方法を覚えることになりました。
そしてまた刈られるお猫。
今回は背中の横あたり。
動物病院ではプロがやるので毛があってもなんのそのですが、素人の自分たちがやるので皮膚が見えやすい方がいいということで刈られました。
ジョリジョリです。
自分が点滴をやられた時は腕の関節の血管にぶち込んでましたが、猫の血管って全く見えません。
バリカンしてもわかりません。
どうやって打つ場所決めてるのだろう・・・と思っていたら血管には打たないタイプだったようです。
今回やるのは皮下点滴という皮膚と筋肉の間のゾーンに入れるやつのようです。
そう言われてみれば、点滴が終わったあとのお猫はなぜかお腹の辺りがタプタプしていたので、
『なんで背中に打ったのが落ちてくるのだろうか、血管の中を回らないのだろうか?』
と思っていました。
皮下に入れるため、繋がってる皮下をタプタプと動いてしまうようです。
イメージ図
やり方はなんとなく毎回の点滴作業を見ていたのでなんとなくわかりましたが、しっかり教えて頂きました。
そしてさらに、一番重要で恐い部分であるハリの挿入について、イメージ図を描いて教えてもらいました。
これは記憶を手繰って自分でホワイトボードに描いてみたものです。
毛の下には皮があり、皮の下には少しだけ厚い皮下組織(脂肪)があります。
そして皮下点滴を投下するゾーンがあってそのさらに少ししたに筋肉の組織があります。
ちなみに筋肉を突き破ってしまったり、そもそも指す場所を大幅に間違えてざっくりさしてしまうと内臓に刺さってしまうそうです。
それもあって、指す場所を指定するためにバリカンでわかりやすくする意味合いがあったのです。
皮下組織には細い神経や血管も多数走っているそうなのですが、どこをどう通っているかは医師でも見ただけでは判断出来ないそうです。
なのである程度であれば、猫が痛がってもGOしてよいとのことでした。
実際にハリを指す時は、皮膚を少しつまんで皮を持ち上げて指しやすくするのがコツです。
そして練習すること約1週間、免許皆伝を頂いたため、明日からは自宅点滴をすることに相成りました。
上手く成功しますように。。。
<追記 2016/11/24>
肝不全と書いてましたが、間違えてましたー!
すいませんー!
ただしくは、腎不全でしたー!
まあどっちにしても過酷な状態なので、少しでも辛いのが和らいでくれるといいんですが。。。